群青の月
タバコは、あたしの精神安定剤みたいな物。


美味しいって思った事は一度も無いけど、いつの間にか吸い始めるようになって、今ではやめられない。


何を血迷ったのか、過去に禁煙を試(ココロ)みた事もあったけど…


いつも3日と持たずに、またタバコに手を出していた。


数口しか吸っていないタバコを灰皿に押し付け、バスルームに向かう。


さっきの男に汚された体を念入りに洗った後、バスローブを羽織り、適当にメイクを済ませた。


最後にベッドに置いたままの三万円を財布に押し込んで、盛大なため息を落としてからホテルを後にした。


< 11 / 1,000 >

この作品をシェア

pagetop