あなたと私
気がつくと学校にいた。
ベッドにいたはずなのに、いつの間にか制服に着替えていた。
黒板には7月1日と記されていて、知らないうちに次の日になっていた。
え?
「真子が……死んだって……」
しかも最悪なことに白波ちゃんが、現実を突き付ける言葉を吐いた瞬間だった。
『死んだ……』
「だから、誕生日プレゼントは……」
唯ちゃんが涙目になりながら言う。
あ、そうか。
もうすぐ真子の誕生日だったもんね……。
『真子は死んだ……そうか、ハハハ、そうだよね……』
「……夢子?」
『そうよ!私が見殺しにしたんだわ!!』
「夢子!?」
「どうしたの!?」
『私なんて生きている価値ないのよ!!アハハハハハ……』
「夢子……」
みんなが驚いた顔して私を見る。
でもそんなの知らない。
私は今、死にたいの……。
「夢子!!!!」
遠退く意識の中、実ちゃんの悲鳴が聞こえた。
重くなる身体。
一昨日から何も食べてなかったのが身体に堪えたのかな?
寝てなかったのがきたのかな?
私は倒れた。