あなたと私
そうだ!
真子ならわかってくれる!
私は走り続ける途中、真子の存在を思い出し、西高の親友の真子の家に向かった。
「おばさん!」
家に着くと、躊躇することなくインターホンを押した。
おばさんはすぐに驚いた顔をして出てきてくれた。
「……夢子ちゃん?どうしたの?学校は?」
「真子いる!?」
「真子……?」
「まだ学校!?」
「夢子ちゃん、どうしたの……?」
おばさんは私の状況をわかってるわけがないから、驚くのは当たり前だが、私はそんなことを気にする余裕もなかった。
「確かめたいことがあるの!真子に会わせて!」
「夢子ちゃん……大丈夫?」
え?
「何かあったの?」
けど、さすがに気づいた。
おばさんの様子に……。
え?
なんでおばさんまで私をそんな目で見るの……?
「あなた、少しおかしいわよ?」
おかしい?
なんで!?
なんでおかしいの!?
なんで、みんな……。
なんで!!!?
「もういい!真子の学校行く!」
「あ、夢子ちゃん!!!!」
なんでみんな私を……。
無我夢中に走った。
自分がどの道を通って走ったのか覚えていない。
気がついたら真子の学校に着いていた。