13回目の好き







本石君:「…何だよ。」


何だか、嫌そうな顔をする本石君。


高木先生:「この間のこと、秘密な!そのかわり、お前のことも内緒にしててやるから!」


この間のこと?

ちゃっかり、2人の会話を聞いてしまっている私。

だって聞こえてくるんだもん。


本石君:「…言う気ねぇし!…あの後どうなった?」


てゆうか、本石君ってこんな口悪かったっけ?

…あの後?


高木先生:「俺のプロポーズがお前のお陰で計画丸つぶれだったが、結果良かったから、感謝するよ。」


にっと笑う高木先生に、ムスッとした本石君。

プ、…プロポーズ!?


本石君:「ふん!上等だ。俺のが先に出会ってたら俺を絶対選んでた!」


高木先生:「…自信過剰なのはいいが、これで諦めてくれよ。新しいやつ探せ!」


またにっと笑う高木先生は、本石君の肩をポンッと叩き、こっちへやって来た。


高木先生:「ああ!悪い悪い!呼んでおいて待たせちゃったな!」



「…い、いえ。それより高木先生、さっき本石君と何話してたんですか?」








< 111 / 266 >

この作品をシェア

pagetop