イジワル王太子と政略結婚!?
「それ、どういう……」


聞こうとした時、シーナの綺麗な顔が近づいて──



「っ!!」


私の唇はシーナの唇に塞がれてしまった。



まさか、本当にされるとは…!!


ビックリし過ぎて、一瞬息が止まった。


このまま心臓も止まっちゃうんじゃないかと思ったくらい。



ガチガチに固まって動けないままでいると、ゆっくり唇が離れていく。


『…キスする時は目ぇ閉じろよな』

「え…あ……」


目閉じるのも息をするのも忘れてたよ!

でもそれが言葉にならない。

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