イジワル王太子と政略結婚!?
『お前は何でそんなに俺と結婚するのが嫌なんだよ?
俺が嫌いだからか?』

「違う…!」


その反対よ。


好きだから…苦しくて嫌なの。



「好きだから結婚したいのに…シーナにはその気持ちがないからよ…っ!」


溢れる涙が頬を伝う。


初めて“好き”って二文字を口にした。



『…どうして俺に気持ちがないって言うんだ?』


シーナは静かに、まっすぐ私を見て言う。

でも私は顔を上げられない。



「…私が溺れてるのを助けてくれた時があったでしょう?
あの後、シーナが話してるのを偶然聞いちゃったのよ」

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