イジワル王太子と政略結婚!?
「大丈夫か?薬の副作用で今熱があるんだ」

『うん…ぼーっとする…。体も重い…』

「…だろうな。しばらく寝てろ」


目を開けてくれて、俺は心底ほっとした。


リリィは虚ろな瞳で俺を見つめながら、ゆっくり口を動かす。



『助けて…くれたのね。…ありがとう』

「当たり前だろ」


柔らかな髪の毛をそっと撫でる。



「…俺の為に助けたんだ」

『…え…?』


「リリィがいなかったら俺だって生きてる意味がねぇから。
俺のすべてなんだ…お前は。

国の為とか、そんな一言で表せられるようなもんじゃない」


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