イジワル王太子と政略結婚!?
すると、その時。
「シーナ、翡翠が…!」
『何だ…?』
突然、翡翠が青白く光り始めた。
“……オォォ…”
「──っ!?」
それと同時に、あの唸り声が洞窟の奥から聞こえてくる。
この間より大きくはっきりと。
「シーナ…っ!」
『大丈夫だ。俺から離れんなよ』
私を守るように暗闇に立ち向かうシーナの背中にしがみつく。
唸り声は前からも後ろからも聞こえてくる気がして、私たちはその場から動けず身構えていた。