イジワル王太子と政略結婚!?
『俺たちはお前の弱点を知ってる』


“ソンナモノ…アルワケナイダロウ…”


一瞬、魔物の声が低くなった。

シーナ…どうするつもり!?



『リリィ、翡翠を貸してくれ』

「あ…うん!」

『早く!』


首からネックレスを外して、光り続ける翡翠をシーナに手渡した。


次の瞬間──



“生キテイル…人間…逃ガサナイ…!”


背筋が凍るような声と地響きが身体中に伝わり、再び影が襲い掛かってきた。



「きゃあっ!!」


シーナは逃げようともせず、翡翠を影に向かってかかげる。

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