イジワル王太子と政略結婚!?
私はシーナを力いっぱい抱き締める。


『リリィ…結婚しよう』


シーナが私の耳元で囁いた。



こんな時にプロポーズ…?


なんで…もっと早く言わないのよ……



「…するに決まってるじゃない…!だから…二人で帰らなきゃ…!」


私信じてるよ。


絶対助かるって信じてるから…!



「…シーナ?」


私の呼び掛けにも応えず、いつの間にか目を閉じている。


かろうじて息はしてるけど、危険な状態に変わりはない。



どうしたらいいの…!?


私はボロボロとこぼれる涙を拭いもせず、シーナに抱きついていた。

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