イジワル王太子と政略結婚!?
今日から私たちはこの宮殿で生活することになる。


と言っても、もちろん私たちの部屋は別々

…なんだけど。



『結婚初夜だぜ?今夜ばかりは誰も邪魔しねーんだから、やることヤッとかないと』


…なんてことを言いながら、私の部屋のソファーでくつろぎ始める。


「勘弁してよ…」


ため息をつきながら起き上がると、上着を脱いでシャツの胸元が開いたシーナが目に入った。



うわ…セクシー過ぎる……


不覚にもドキドキし出す胸を静まらせようと、極力シーナを見ないように窓際へと歩く。



窓の外には街の灯りが広がっていて、とても素敵な眺め。

でも、なぜか心は落ち着いてくれない。


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