イジワル王太子と政略結婚!?
ここにいたくない…そう思った時。


──トンッ。


「ひゃっ!?」

『…やっと見つけた』


私の肩に手を置いたのはシーナだった。



「シーナ…」

びっくりした…!


『どうした?なんか顔色悪いぞ』

「…今、あそこから唸り声みたいな…音が聞こえて」


洞窟を指差すと、シーナは怪訝な顔をして穴を見つめる。



『何かいるのか?』


すると、シーナは洞窟に向かって歩きだそうとする。

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