イジワル王太子と政略結婚!?
それで私は諦められたと思っていた。

どんどん意地悪になってくるシーナを、憎たらしく思うようにもなっていたし。


何かあるとすぐ助けを求めていたけど、頼ることもなくなって…


気がつけば、私はシーナから距離を置いて接するようになっていた。




でも、やっぱり自分の心に嘘はつけない。


シーナのことを想うと、切なくて辛くなる…


それが私の正直な気持ち。


本当は、今でも好きだから憎らしくなるの──



だけど、シーナに私を想う気持ちがなければ同じ。


結婚しても、私はきっと幸せにはなれない。


< 77 / 241 >

この作品をシェア

pagetop