のらねこ様、カレシ仕様

ヒナタも番犬も急な成り行きに唖然。



ちなみにオッサンは眼前の母娘の壮絶バトルも目に入ってないみたいに終始、ニコニコしていた。




図太いんだか、器がデカイんだか・・・・



謎。





「や、あの・・・ちょ・・・お母様・・・・」


「さ、そうと決まれば、長いは無用よ。行くわよ、瀬名。」



「お、お父さんっ・・・!」




さっさと玄関に向かう母親に何を言っても無駄だと悟ったのか、不思議オヤジに取り縋るヒナタ。




心配そうなヒナタに、オッサンはにっこりと笑顔を返した。




「責任もって預かるから心配はいらないよ。じゃ、三日後の面談でね。」


「お、お父さん~っ。クロちゃーーーーんっっ」






にゃぁぁ。




ひーなーたーぁぁぁ。







叫びも虚しく、俺はヒナタん家から連れ出された。
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