月luna～眠れる王子と最後のキスを・・・～

　言い終わると美香の反応が気になって、ずっと美香の方を見ていた。

　けど美香は動かなかった・・・。


　正直不安だった。

　今みたいに美香が分かってくれないこと・・・。

　それでも信じたかった・・・。


　でもやっぱりそれを目の当たりにすると辛い。

　涙は自然に流れていった・・・。



　だけどきずくと美香は私を抱きしめていて、一緒に泣いていた・・・。


『ごめん、春』

『きずかなくて、ごめんね』


　今度止まったのは私の方だった・・・。

　私は何が起きたのかわからなかった。