先生と生徒
「昨日、華と二人で買ったの♪
一応私とお揃いで、良くんともお揃いっ」
そう、昨日、華と買った黒とピンクのお揃いのキーホルダー。
自分の携帯を和也の前に出して、
「ほらね?」
と、見せた。
「…さんきゅ。まじで嬉しい…」
「なら、良かった♪」
和也がギュッとキーホルダーを握り、私を見た。
「…マキ、ありがとう…」
「…和也こそ、いつもありがと…」
「お互い様だな」
その和也の呟きで、また塞がれた唇。
観覧車が揺れる。
心地よい空気が流れ、気持ちよいリズムを刻む。
『足元お気をつけ下さーい』
お姉さんの声がして、観覧車を降りる。