先生と生徒
「………」
目に入ったシルバーリング。
「それ、気に入った?」
「え?」
ジッとリングを見ていた私の横に顔を出している和也。
「んじゃ、買っちゃおっか♪」
「はっ?!これ、高いしいいよ!」
「気にしてんの?」
「気にするに決まってるでしょ?」
「だって、俺、これもらったし、俺も何かあげたいじゃん?」
と、私があげたキーホルダーのついた携帯をあげる。
「って、貰う前からあげる気だったけど」
目が点な私に淡々と言う和也。
「だから、気にしなくても平気♪」