先生と生徒


「ここ、だな」


"中西 一心(ナカニシ イッシン)"
と書かれたネームプレートを発見する。


10年ぶりに見た、父の名前。


「先生のバカ。本当に連れてくるなんて思わなかった!」


「冗談を本当にさせるのが私たち教師の仕事…♪」



「それを言うなら夢を実現!でしょっ?!」


「上手いこと言うなー」


「そんな事言ってる場合じゃないしっ!どうすればいいのか…」


「…すいません。邪魔なんですけど」


先生と言い争いをしていたら、後ろにいた中学生くらいの男の子に指摘された。


「あ、ごめんなさい」


と言って、その場を離れた。

そうすると、その男の子は病室に入ろうとしていた。


"中西 一心"と書かれたネームプレートがある、病室に。

もともと、個室であったため、ここに入るのは家族か友人、または会社関連。


中学生で友人と言うことも会社関連と言うこともないだろう…


と、言うことは、家族?


「親父ー大丈夫?」


ガラッと戸を開け、そう言った。
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