先生と生徒
-side.先生-
「どうしたんだ、俺!」
運転しながら呟く。
さっき酒井を抱き締めた時、一瞬"生徒"として見てなかった気がする…
ただ、目の前で泣いている1人の女。
そう、見えたはず─…
「最悪だろ…仮にも、教師が…」
しかも、翔もいるし、佐知子も…
「どうしたんだ…マジで…」
干渉、し過ぎて感情入ったのかも…
そうだそうだ!
そうに違いない!
自問自答を繰り返し、なんとかたどり着いた答え。
勢いよくペダルを踏み出し、車を飛ばした。
この、感情に気付いてはいけない。
そうも、言い聞かせた。