空の色
数日後。
「やっとあんたのちっぽけな悩みを桐島に聞けたの?」
愛美は愛のある言葉をあたしにかけてくれる。
「うん、泣いちゃったけどね」
恥ずかしくて愛美の顔をまともに見れないままあたしは答える。
「あんた本当に馬鹿よね」
...あたしたちは親友だよね。
たまに確かめたくなる。
「まず第一に桐島に浮気とか、二股とはそんな器用なことはできない」
断言できる愛美は一体何者なんだろう。
「第二に、あたしという親友のいるあんたをそんな風に扱う程度胸はない」
うん、親友って言ってくれるのは嬉しい。
でも一応あたしの彼氏に度胸がないって...厳しいな、おい。