王様の、言うとおり
たった数分の事だったのに、それを誰かに見られていたのは驚き。
世間って狭いんだなぁ、と痛感。
「……何。」
ふーっと溜息を吐いたキング。
「俺が無視したとかで拗ねて迷子になって。怒ってた癖に。菜月も人の事言えねーじゃん。」
『なっ!』
「俺が待ってた間、菜月も楽しそうに話してたみたいだし?森田クンと。」
言い方がわざとらしいです。
……ちょっと、待って下さい。
楽しんでは無いです。話はそれはしましたけれど、楽しかったと言うことは、楽しんでは……。
『違っ……。』
否定をしようとすれば、視線を外されキングは鞄を机の横にかけまして。