王様の、言うとおり



こっちを見てくれるのを待ち、『違うよ』、そう言おうとしてもキングはふい、と顔を私から背けてしまい。



その顔が、何を映しているのか分からない目が怖くて、それ以上何も言えませんでした。

違うのに……。



森田くんには悪いけど、あの時会話をしながら楽しい、とは感じませんでした。

ただ、つるっと余計な事を喋ってしまわないように。

早く買って戻ろう。って思っていたのに。





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気まずい雰囲気の中、昼休みになりました。



あれからキングは会話どころか、目すらも合わせてくれません。



おかしい。

いつもなら宿題見せろ、って絶対言ってくるはずなのに。



授業の前の僅かな休み時間にノートを開き解いているのを見て、完全に怒ってしまった事が分かりました。



……そして私がいつもキングに助けられていた事も。



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