王様の、言うとおり



キングの前に逆座りをして、キングのノートを覗き込んでいた亮平くん。

中学の頃からキングと仲が良い亮平くん。



驚いたように椅子を動かして私の机の方に寄ってきた。



「……レモンスカッシュ買いに行ってたの?」


『?……そうだけど?』



「どこに?」

『え、売店……。』

何でこんなこと聞くんだろう?と亮平くんを不思議に思いながらも素直に答える。



亮平くんはキングと同じように中学の時に染めていたけれど、入試前に黒に直して今は分からない程度にブラウンに染めてます。


検査にも自毛、で通してあるらしい。



たまに本当の自毛の色である真っ黒が見えていて先生にばれないかドキッと私がします。

「菜月、そんなに飲みたかったの?昼休みも終わるのに。」



奈留ちゃんは呆れたように呟きながらお弁当を見つめる。



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