王様の、言うとおり



亮平くん達には悪いけど、食べながら話します。

本当にもう、予鈴が鳴ってしまう。



「……売店、無かったでしょ?」


焦りながらご飯を食べる私の横で、何故かニコニコで聞いてくる。


『うん……。』

口に入れたまま頷けば、またハハッと笑った。

「そんなに人気なの?あたし自販機で買うから売店のは知らないけど。」



亮平くんに聞く奈留ちゃん。


それに亮平くんは首を横に振る。


「違う違う。人気じゃないけど売店には無いかなー……。だってあれ、「亮平。」」

ピタ、と不自然に急に止まる会話。

次の言葉を言おうと口を開けていた亮平くんは、そのまま後ろを見るように目だけを動かして笑顔。

今までずっと静かだったのに、亮平くんを止めるように呼ばれた名前。



その声は相変わらず怒っている気がして。




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