王様の、言うとおり
ちゃんと買ってこれなかったからまた不機嫌にしてしまったのかもしれません。
「ストップかかっちゃった……ま、ちょっと頑張ればすぐに手に入るよ。」
「何それー……。」
話題を終わるように少し眉根を下げて言った亮平くんに、突っ込む奈留ちゃん。
ちょうど、予鈴も終わってキリも良く、戻るね、と席へと2人は戻って行ってしまいました。
私はギリギリまで食べる事を頑張ろうと箸を持ったまま。
『……次の休み時間に買ってくる、から。』
どうせ話かけても目は合わせてくれないだろう。
話かけられるのを鬱陶しいと思っていたけれど、逆にキングがここまで無反応だと私が傷付きます。
でもきっと私の言葉は聞いてくれている。
そう思い、前を向いたままキングへと声を飛ばしました。
と、
『もう良い。』
一言。
周りの雑音に混じって聞こえた、キングの声。
え、と顔をキングへ向けると、教科書をロッカーに取りに行くのか、ドアに歩いていくキングの後ろ姿が見えました。
……おかしい!
おかしすぎる。
私に頼んだ事は何が何でもやらせようとするキングが、“もう良い”……?