王様の、言うとおり



『知ってたの?』

私が、キングの為にジュース探し回ってたって。



「もちろん。菜月ちゃんはどっかの誰かさんと違ってあるもので我慢するでしょ?」


ね、と笑われて、固くなってしまうのは自分でも分かるけれど微笑む。




「……早く渡して機嫌直して貰ってね。」

『うん。』

じゃ、と歩きだした亮平くん。



頷いて、私は走ってキングとの距離を詰めます。






『煌っ、バック……!』

静かで誰もいない廊下。

学校で、こんな風にキングの名前を大声で呼んだのは初めてかもしれません。



足を止めたキングの目の前に追い付いて、持っていたバックを差し出せばひょい、と取り上げられ。


無言でチャックを開けてノートと筆記用具をしまいます。




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