王様の、言うとおり
『かかってたの、そのまま持ってきちゃったからまだ机の中に持って帰る物があったかもしれませんが……。』
「無い。」
バッサリ。です。
今にも心がパラパラと風化して風に連れ去られそうになりますが、ここでめげてはダメです。
菜月!!しっかりしなければ。
『あと……これ。』
袋からペットボトルを取り出します。
少し時間が経ってしまったそれは若干温くなってしまってます。
『昼休みに、買ってこれなくて、ごめんなさい。
後……お祭りの時も。自分の事を棚に上げて煌に怒ってすみませんでした!』
だからこれで勘弁を!
献上するように頭を下げてペットボトルを差し出します。
受け取られなかったらどうしよう、と不安を抱きながら。
いらない、とまたはパシッと払われたらどうしよう。
廊下に転がるペットボトルのように私も廊下に倒れこんでしまいます……!