王様の、言うとおり



「……コンビニ行ったんだ。」

『自販機に、無かったから。』



「無いわけ無い。ある。」



本当に無かったのに。


あれだけ探し回って、走り回って、校内の自動販売機は全部回った。

それでも一個も見つからなかったのに。



『無かったよ。』と言いたかったけれどもう面倒臭くなって、またキングの機嫌を害さないように引き下がれば。



ふとキングは私の肩越しに何かを見つめました。






その視線の先が気になって、振り返れば。

『あ、』

「高原……、と春日?」



委員会が終わったのでしょうか。


森田くんが、こちらへと歩いてきました。



< 179 / 600 >

この作品をシェア

pagetop