王様の、言うとおり
「……コンビニ行ったんだ。」
『自販機に、無かったから。』
「無いわけ無い。ある。」
本当に無かったのに。
あれだけ探し回って、走り回って、校内の自動販売機は全部回った。
それでも一個も見つからなかったのに。
『無かったよ。』と言いたかったけれどもう面倒臭くなって、またキングの機嫌を害さないように引き下がれば。
ふとキングは私の肩越しに何かを見つめました。
?
その視線の先が気になって、振り返れば。
『あ、』
「高原……、と春日?」
委員会が終わったのでしょうか。
森田くんが、こちらへと歩いてきました。