王様の、言うとおり
黙って森田くんを見るキング。
校内で、しかも放課後。二人でいる所を見られて。
サァーーっと体温が下がった気がしました。
……歩いてきた森田くんの視線は、キングの手にあるレモンスカッシュへ。
「……春日、高原の為にジュース買いに行ってたの?」
曇る森田くんの表情。
うん、と肯定するべきか、違うよ、と否定するべきか。
でも、私の手は何も入っていないコンビニ袋を掴んでいて。
中身はキングが持っている。
これじゃあ否定のしようがないよ……。
カラカラに渇く喉。
ちょっとタンマ!でキングのレモンスカッシュを飲んで一度落ち着きたいです。
咄嗟のごまかしも何も思いつかずただただ森田くんを見ていれば。
「……帰る。」