王様の、言うとおり
奈留ちゃんのその声で、持ち上げられる腕。
千切れそう、痛い。
今まで奈留ちゃんだけで互角だったのに森田くんが入れば勝敗は分かりきっている事で。
このまま意地を張り続ければ海がどうこうの前に私の腕が……!
『わっ、分かったっ!分かったから緩めてっ!』
……私は自分の腕を守るために仕方なく立ち上がりました。
パーカーを脱いで、適当に畳みます。
「よし、行こっか。」
「浮き輪いる?」
大丈夫です、泳げますから。
テントに放置されてる浮き輪を指差す森田くんに、首を振って歩きだします。
抵抗しないと分かったのか、前をずんずん海に向かって歩く奈留ちゃん。
綺麗なボディラインだこと。