王様の、言うとおり



こっちって、窓から!?






『やだっ……!』




私、小学生の時以来行き来に使って無いしっ……!



さすがに無邪気に移ってた頃と違って恐怖心ってものが。


落下していく自分の姿が簡単に想像できて、


落ちた後の姿まで頭を過り涙目になって行くのが分かる。



必死に抵抗しようとしますが、腕の強い力には逆らえません。

「こんな朝っぱらから家出るの気付かれたら親に心配されるだろ。」

『ならこんな朝から来なかったら……。』



出来るだけ足に力を入れて踏ん張ります。



そうしてる間に、ふ、と腕にあったキングの指の感覚が消えた、と思うと。

次には軽がると自分の家のベランダに足を着けてるキングの姿。

力を入れていた反動で、私は後ろに倒れそうになりました。




なんとか持ちこたえる事が出来たけれど……。




離すなら離すって言ってよ……。




「ほら。」

手を出されて、でも、その手を握ってしまえば渡らなくちゃいけなくて。

良く考えたらお母さんに見つかったら面倒臭くなるなぁ、とか。



この手を無視して玄関へと走って向かえばキングは怒るだろうなぁとか。




色んな考えが次から次に浮かんでくる。




お母さんは別にキングの家に行く事はどうとも思わない。




だけど、わざわざ言いに行くのも……。







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