王様の、言うとおり
はぁ、と溜息。
怖かった。
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『はぁー……眠たい。寝る。』
まったりソファーに寛いで、
私も眠たくなってきた頃。
キングはそう言うなり立ち上がりました。
何だろう、
この自由奔放な感じ。
『おやすみ。』
そう言って二階へと上がっていくキング。
それを見ていて、
私はふっと思いました。
さっきのゾンビみたいなお婆ちゃん……
あたしが寝てる時に出てきたらどうしよう……。
怖い。
一人で……寝れない!
私は頭を回転させてどうしたら良いか必死に考えます。
「っ、煌!!待って!」
私も慌てて電気を消して階段へ。
『……言っとくけど、絶対嫌だから。』
「何で!?まだ何も言ってない……。」
『何でって……菜月。高校生にもなって怖いから一人で寝れないなんて有り得ない。一緒に寝ようなんて言うなよ。』
「有り得るの!お願いしますっ!別に一緒に寝ようって言ってるわけじゃないから……私は床で布団引いて…せめて同じ空間で!」
『やだ。俺の寝顔見られるなんて。』
「見ません!」
それにさっき見たもん……。