王様の、言うとおり



ご飯もレンジで温めて、お茶も氷付きでお盆に乗せる。



出来上がったのを見ると、綺麗に盛り付けれた、と思わず笑顔になってしまいます。




キングの条件である“半熟”も完璧にクリアできたし、時間もあれからそんなに経っていません。




よしよし。

ソファーの前のテーブルへと持っていくと、気配で気付くかな?と思ったのに動かないキング。




さっきから全く体勢も変わってなく開きそうにない瞳。



食べる準備出来たんですけど……。




する事が無くなって、テーブルとキングが寝ているソファーの間の隙間に座ってみる。





流石に正面には座れないので少しズレて座れば、斜め前に寝転がっているキングの顔。




胸が規則正しく上下していて、もう深い眠りに入ってしまってます。




起こさなきゃ……。

『……煌?』




控えめに、声をかけてみる。




小さく発したつもりでも、2人しか居なくて。



その上静かなので十分室内に響いてしまいます。






『煌さーん……。』

「………。」

早いな、熟睡になるの。

顔を傾けて覗き込んでみれば、前髪が長くて目にかかっててあまり見えませんが、鼻の形と言い口の形と言い近くで見たらすごく綺麗で。




何でこんな風になったんだろう……と不思議に思います。






確かにキングのお父さんは格好良かったしお母さんも美人だったからその2人の子であるキングは整っていてもおかしくは無いけれど……。






良いところばっかり貰ってるなーと。





この綺麗な形した口から嫌味やら意地悪が出てくるのか。

『煌さん?起きてくださーい……。』




こんな所で目覚めの悪さですか。




今日は目覚めが良いんじゃないの?




これじゃあ平日と変わりません。




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