王様の、言うとおり
よし。仕方ない。
『出来ましたよっ!』
ガッ、と両肩を押さえ付けるように掴むと、びっくりしたように大きく目を見開いてあたしを見たキング。
見開いた目はまだぼやけていて私に焦点が定まっていません。
「……何……出来た?」
『早く食べないと冷えますよ。』
寝起きだから食べれない、なんて言いださないかと思いながら、肩から手を放して元の位置へ。
立ち上がって少し移動します。
「ビックリした……もうちょっと優しい起こし方出来ないわけ?」
『声をかけても起きなかったんですー。』
「掴む、じゃなくて揺する、とかさ。」
『起きない煌が悪いんです。』
「……襲われるかと思った。」
片手で目を押さえながら起き上がったキング。
『襲っ!?』
何て事言うの。
私がキングを襲うなんて有り得ない!
「……冗談だって。そんな目で見んな。」
冗談なら言わないで下さい。