王様の、言うとおり
あ、こっちのはしまき種類が豊富だ。
くるくると巻かれていくはしまき。
手際の良さに感動してしまいます。
「良く考えたらさ、春日さんと話すのコレが初めてかも。」
ジュージュー焼かれる音の中に聞こえた声。
『あ……本当だね。』
「ちょこちょこ話すことはあったけど。」
『うん。』
基本、男の子と話すことなんてあんまりないから……。
学校でも、キングくらいで。
だからどうすれば良いのか分からず、意識すると会話は途切れてしまいました。
「………。」
『………。』
「………。」
「……いらっしゃい!」
やっと私の順番が回ってきて、汗だくで首に巻いたタオルで顔を拭うおじさんがこちらに笑顔を向けてくれました。
『え、と2つお願いします。』
「普通のはしまきで良いかい?」
『はい。』
キングの好みなんて分からないけど、多分普通のが一番無難で良いかな。
「はい!」
『ありがとうございます。』
お金を渡して、お釣りを貰ってパックに入れられたはしまきを受け取ります。