夏コイ★1ヶ月の特別な時間
「なぁつみぃ~~。
ホントに勉強やるのかよー。」
爽太くんの部屋でノートや教科書を広げるあたしに対して、机にだるそうに伸びている爽太くん。
「当たり前じゃん。
おばさんにも頼まれちゃったし、それに早く片付けちゃったほうがのんびりできるよ?」
「それはそうだけどぉ……。」
渋る爽太くんにあたしは急かすように課題を出させた。
思いのほかきれいな部屋とは裏腹にノートは睡魔にやられたのたくった字や、しっかり書いてあるところもあるけど、おそらくだれかに写してもらったものだろう。
「げ。夏海の教科書なんだよ。
わけわかんないのばっかじゃん。」
「え、そう?」
確かにうちは進学校だけど、今やってるところは爽太くんの学校でもやってるはずだけどなぁ……。
「で、課題はどこまででてるの?」
「えーっと、こっからこのページまで……って、多っ!?
なんだこの量っ!!
しかも全っ然わかんねぇっ!!」
はぁ、この様子じゃけっこう時間かかるかもな……。
「やっほーっ、みんなおっはよん☆」
「美希ちゃんっ。」
「よぉ。」
テンションMAX状態で入ってきたのは美希ちゃんだった。
「ごめんねー、遅くなってっ。
あ、別に約束忘れてたわけじゃないよっ。
勉強会ってことで、ジュースやらお菓子やら適当に買ってきたから遅くなっちゃってっ。
あ、アイスも買ってきたから、爽太んち冷凍庫かりるよー」
「お、おぉ」
嵐のように登場した美希ちゃんに、さすがの爽太くんも押され気味。
朝からみんな元気だなぁ……