いぢわる兄は同級生





殴られてないみたい‥‥良かった。


なんて胸を撫で下ろしたけど、水樹と先輩はまだ睨みあったまま。


と、とめなきゃ‥‥っ。




「おいそこ、何してる!!」




おそらく高校の先生であろう人が、あたしたちに怒鳴りながら近寄ってきた。


すると


「やっべ、おい逃げんぞ!!」


と言って、先輩たちは走っていってしまい、その後ろをさっきの先生が追いかけていった。




なんとか、大丈夫みたい‥‥‥。


フーッと肩の力が抜けると、後ろから抱きしめている水樹の腕にギュッと力が入った。




「‥水樹‥‥‥?」



「ばか、ちょっと目離した隙にナンパなんかされてんな」



後ろからあたしの耳元で話す。


なぜかわかんないけど、すごく胸がドキドキする‥‥。


顔が熱い‥‥‥。





「ごめん、水樹‥‥っ。手、大丈夫?」



先輩の力強い拳を、片手で受け止めるなんて‥‥絶対痛かったよね‥‥。





< 7 / 372 >

この作品をシェア

pagetop