いぢわる兄は同級生
殴られてないみたい‥‥良かった。
なんて胸を撫で下ろしたけど、水樹と先輩はまだ睨みあったまま。
と、とめなきゃ‥‥っ。
「おいそこ、何してる!!」
おそらく高校の先生であろう人が、あたしたちに怒鳴りながら近寄ってきた。
すると
「やっべ、おい逃げんぞ!!」
と言って、先輩たちは走っていってしまい、その後ろをさっきの先生が追いかけていった。
なんとか、大丈夫みたい‥‥‥。
フーッと肩の力が抜けると、後ろから抱きしめている水樹の腕にギュッと力が入った。
「‥水樹‥‥‥?」
「ばか、ちょっと目離した隙にナンパなんかされてんな」
後ろからあたしの耳元で話す。
なぜかわかんないけど、すごく胸がドキドキする‥‥。
顔が熱い‥‥‥。
「ごめん、水樹‥‥っ。手、大丈夫?」
先輩の力強い拳を、片手で受け止めるなんて‥‥絶対痛かったよね‥‥。