いぢわる兄は同級生




「余裕だし」


自慢そうにそう言う水樹。


でも、気になってあたしが無理矢理手を見ると、拳を受け止めた手のひらが赤くなっていた。




「‥‥余裕‥‥じゃないじゃん‥‥」


「ちょっと赤くなっただけだろ。気にすんなよ」



すぐに手をひっこめて笑顔であたしをなぐさめる。


気にするよ、だってあたしが絡まれてなんかなかったら‥‥。



「ごめん‥‥ね、あたしがこんなんだから‥‥っ。水樹にケガさせちゃって‥‥」


「だから桃子のせいじゃないって。泣くなよバカ」


「本当ごめん‥‥っ」


泣きたくないけど、勝手に涙が溢れてくる。




「後‥‥同じクラス嫌って言ってごめんね‥‥?ほんとは嫌じゃないんだよ‥‥っ」


「別に、フォローしなくてもいいよ」


「ちがうの、フォローじゃないもん‥‥。なんか、水樹の前だと素直になれなくってね‥‥っ、あれ?あたし‥‥何言ってんだろ‥‥っ」



涙を我慢して苦笑いを浮かべると‥‥‥






「バカ桃子」




上から降ってきた水樹の声と






柔らかい唇






これって‥‥‥キス?









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