月物語2 ~始まりの詩にのせて~



日が落ちたところで、宿屋に泊まった。



砂漠を抜けた後だったから、体力的に一度休んだ方が良いと考えた。



焼けた肌がひりひりする。



夜明けと共に起きた。



目覚めは悪くない。



明道は体力のある方ではないが、疲れは殆ど取れていた。



ここからが正念場だ。



明道は駈けに駈けた。



馬を休ませつつ、夜通し駈けた。



自分より先に、馬が潰れた。



新しい馬を買った。



また駈けさせた。




< 39 / 248 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop