月物語2 ~始まりの詩にのせて~
日が落ちたところで、宿屋に泊まった。
砂漠を抜けた後だったから、体力的に一度休んだ方が良いと考えた。
焼けた肌がひりひりする。
夜明けと共に起きた。
目覚めは悪くない。
明道は体力のある方ではないが、疲れは殆ど取れていた。
ここからが正念場だ。
明道は駈けに駈けた。
馬を休ませつつ、夜通し駈けた。
自分より先に、馬が潰れた。
新しい馬を買った。
また駈けさせた。
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