私は瞬きを何度もしながら、やっとコップを持ち口へと運んだ
カズもコップを手にとり、飲みながら私に聞いてくる

「変やで…いっつも会うたびに何か気にしてるって雰囲気してんで?」

「そんな事ないよ?気のせいだって」

「ホンマ?」

「うん!」

私はとびっきりの笑顔でそう答えた…つもり
でもきっと引きつっていただろうな…

「…そーっか」

「うん」

コップを机に置き、カズに抱きついた。

「…どうしたん?」
カズは思っていた通り驚いていた。

「なんとな~く、甘えてみようかなって。」

カズはニヤっと笑ってコップを置き、私を抱きしめ返した。

私はクスクスと笑いカズの顔を見上げた、
そこからはお互い暗黙の了解のように目を閉じた

ゆっくりとお互いの唇の距離が縮む。


―・・・


まるで自分に電気が走るような感覚に襲われた

ハチとのキスが蘇る





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