「あら、早かったのね?」

目の前にはお母さんが立っていた。

「どうしたの?今日は早いんだね。」

「うん…。本当はもう少し遅い予定だったんだけど…」

「だけど?」

「お父さんから電話があってね…」

「電話?」

お父さんは仕事の事情で日本にはいない。


「あのね…こんどまたアナタとは電話するって言ってたけど話しておくわ。
ちゃんと答えを出してあげて。」

「うん…で、何?」

「実はね…」


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