ハチ

中学生の俺



「先輩…好きです。」

突然…でもない告白…

それは部活が終わって友達と校門を過ぎようとしていた時だった


告白してきたのは立川アユム。

俺はその告白にいろいろと考えていた。

「…あ、俺先に帰ってるから。じゃ!
立川!ファイト~」

俺が考えている沈黙を自分が邪魔ととらえたのか、
シンジは帰ってしまった。

「あ…おい。」
俺がそう言っても、振り返ることなく手を振るだけ。

「…もう…。」
そうボソっと言いながら視線を戻すと、不安そうに見つめる立川がいる。


「あ~…えっと…どうしよっかな。」

俺が悩んでいるのには、たった一個の理由がある。

俺はゆっくりと自転車の後を見た。

「………」

いつもここで、やたら元気なヤツがいる。
ずっと一緒で…腐れ縁って言うらしい縁で繋がってるみたい。

俺は、腐れ縁やなんて思ったことないけど…


「先輩?」

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