「あ、ごめん!えっと…。」

「好きな人とか…いるんですか?」

「ん?それは…いないこともないけど。いるわけでもなくて~…」

男らしくない自分の言葉…
頭のなかは思考回路がめちゃくちゃで、何を言えばいいのかわからなかった。

どう言えば、女は泣かずに諦めてくれるものか…



「先輩!」

「はい?」

「好きです。私と付き合ってくれませんか?」




「ウン」



そう言った後、立川の顔はさっきまでこわばっていたのに急に笑顔になった。

その笑顔を見て自分の言った言葉に気付く。



ウンと言ってしまった



その後、一緒に帰ることになり
立川を家まで送った。

ずっと笑ってる立川は確かに可愛くて、いろんな話しをした。

「バイバイ。」

玄関前で俺がそう言うと、さらに笑顔になって

「さようなら、先輩。」

そう言って手を振ってくれた。


俺も何故かその笑顔につられながら手を振り自分の家へと向かって帰った。


家について携帯をみるとメールが4件も届いてる。
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