中学生活最後の帰り道を
ルナと過ごした


ずっと後ろに乗せてあげられなかったルナを、
自転車に乗せて坂を下る

後ろではしゃぐルナの声が愛おしくてしかたなかった

家の前までつくと、タイムカプセルの手紙をルナに渡した


「家帰って読んでな!」

そう言って、ルナと別れた


その場で読まれちゃ、きっと俺は泣いちゃってただろうし、
やっと決めた気持ちも…また意味のないものにしてしまいそうだし…




これからは高校生活が待ってる


ルナと離れて、過ごす、生活が待ってる


家は隣でも、俺らはいっつも気持ちに距離があるんや
それでもな俺はその距離を選んだ




この答えに間違いがありませんように



この距離を



いつまでも、ルナを好きでおる


一生の片思いでいい


ルナが幸せに思うなら、



俺は片思いでいい



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