「あ!そうだった。」

窓からルナに視線をズラし、続きを話そうとした


えっと…なんだっけ?


何の話の続きだっけ?



俺があまりにも何も言わないのに気づいたのか
ルナは少し笑いながら
さっきの話の最後に言った言葉を言ってくれた


「今、どーしてるの?」


「あ!そーそ、今だ!」

俺もやっと思い出し、少し笑いながらそう言って
続けようと思ったけど、すぐに涙がこぼれた



「…ハチさん?」


あたりまえに、ルナは驚いてた。


「…ごめん。コンタクト…なんか、痛いや」


「大丈夫ですか?」


ルナは心配してくれている…けど、



コンタクトなんて痛くない


ただ、
"今"の答えを
考えだしたら急に涙が溢れちゃったんだ

< 163 / 260 >

この作品をシェア

pagetop