「あ~…部活もないし、…ええよ。」

ハチがそういうと、後輩達は笑顔になって喜んだ

「アユム!よかったね!!」
「うん!」
「じゃ、岩瀬先輩私たち戻るんで!」
「おう!また部活で~。」

ハチは2人に手を振った。

「ルナ?」
「・・・え?」

私はボーっとしていたのか、ハチに名前を呼ばれて少し驚いた。

「教室…戻らんの?移動教室やし…急がないと。」
「あ~…そうだね…。」
私は苦笑いをしながらゆっくりと歩き始めた。

でもハチは一歩も動かない。

私は振り返ってハチを見た

「ハチ?いかへんの?」

「・・・サボろっか!」

「えェ?」

思いがけないその言葉に私は驚いて声が裏返った。

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