恋
「よぉ。久しぶり」
最後に会った時より、女らしくなってるけど…
やっぱりサオリはサオリって感じだな
ちょっと笑いながら、片手をあげてサオリに言うと、
すっごい驚いた顔で俺に近づいてくる
「な、何?」
「どうしたの?」
「は?何が?」
まだ驚いてるよ、コイツ
「なんで、ここにいんの?」
「・・・母校だから?」
少し茶化しながら俺が笑うと、
サオリは呆れたように俺を抜いて、グラウンドを歩き出した
「ちょ、ちょっと待てって!」
俺も急いでサオリの後を追った