恋
「すっげ!そっか…お前、夢かなえたんだな!!」
「ありがとう。で、あんたは何でいるの?」
小さな玄関で足を止め、振り向きもしない
「え?」
「タイムカプセルにもこないし…
地元はなれてどっか行くし…、
みんなハチは地元を捨てたって言ってたよ!」
「へぇ~、そんなこと言ってたんや。」
正直・・・変なショックが俺のなかに溢れた
―俺が、地元を捨てた・・・か
「けど、もーそんなのどーでもいい。ホラ、中入って?」
サオリは微笑みながら、
小さな玄関に俺を通してくれた
一歩足を踏み入れれば、懐かしい香りが俺を包む。
「…学校クセー。」