ゆっくり立ち上がり、窓の方へ進む


「知ってる。昨日カズくんに聞いた」

「・・・なんだ、カズ…みんなに連絡してくれてるんや…」



必死にこらえてるけど、どんどん声が揺れてくる。



「ルナを送り出してあげないの?」

「・・・なんで俺が?」



やっぱり空は青い。

けど、どんどん滲んで見えてきた…



雨ふってんのかな?




「ルナを送るのがいやで逃げてきたの?」


「逃げる?まっさか…ただ、地元に帰ってきただけ。」


「嘘!絶対嘘。」


「嘘じゃないって…。
それに、ルナは俺の事わかんないんやで?
それじゃー、意味ないやんか。」


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