あっという間に、押し返されて…


小さな机たちにうもたれた俺がいる



―また喧嘩したん?
 …立川、お前な~毎回言うけど…
気持ちは言葉にしないと伝わらないで?





遠くで、昔の俺がそう言ってる




気持ちを言葉に…




「…記憶がないからなに?」


サオリは立ち上がり、俺のむなぐらを掴んだ

女なのに、今の俺には…すっごい強い力



「記憶がないから、
何もかも諦めなきゃだめなの?
ルナを忘れないといけないの?」


辞めろって・・・サオリ・・・

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